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はじめに

1.1 本書について

本書は、インフォテリア社の統合プラットフォーム製品「ASTERIA(アステリア)」の紹介から、基本的な使い方のマスターまでを対象としています。

いきなり、「統合プラットフォーム製品」って何だ、と思われたかも知れません。そうなのです。ASTERIAはそのカテゴリを示す用語がまだ定まっていない新しいソフトウェアです。だからこそ、このような書籍を執筆して、まずは皆さんに体験していただこうと考えました。

まず何よりもASTERIAの「良さ」や「面白さ」を体験していただくため、執筆陣は「とにかく親しみやすく、不都合なことも包み隠さず、わかりやすく書こう」という信条をもって取り組みました。本書が、読者の皆さんの今後のシステム開発の際にASTERIAを導入するキッカケとなり、活用していただけたら幸いです。

1.1.1 ASTERIAとは

これまでにシステム開発に携わった経験のある方なら、「システムを作って欲しい人(ユーザ)」と「システムを作る人(開発者)」の間にある大きなギャップをご存じのことでしょう。

ユーザは、業務をスムーズにしたいという要求を持っていますが、それをシステムとしてどう実現するかをイメージし説明することが苦手です。

一方、開発者は、その要求の内容をきちんと自分にわかるように説明してもらわないと、期待に応えられるシステムは作れません。

ユーザは業務の用語は使いこなせるけれどもシステムの用語はわからず、開発者はシステムの用語は使いこなせるけれども業務の用語はわからないというわけです。その結果、お互いの理解不足、誤解、不信に基づくトラブルが後を絶たないというのが現状ではないでしょうか。

インフォテリアは、システム開発の現場にあるこうした問題の本質を「コミュニケーションのギャップ」だと考えました。

特に大きなプロジェクトにもなれば、業務要件をまとめるユーザと、設計を行うシステムエンジニアと、コードを書くプログラマというピラミッド型の階層構造が生まれてきます。このような階層の深さと受発注者間の上下関係、あるいは出費をなるべく抑えたい立場としっかり稼ぎたい立場とで互いに相反する利害関係がある限り、コミュニケーションにまつわるフラストレーションはいつまでも解消されず、スピード感のある開発は望めないでしょう。

疎なコミュニケーションから密なコミュニケーションへ

私たちは、この中で最も距離が遠くコミュニケーションをはかりづらいユーザとプログラマのギャップに目を付けました。

ユーザは、プログラムの内容はともかく、最終的に自分が欲しいデータについては詳細を語ることができます。一方プログラマは、抽象的で大風呂敷な要求は苦手ですが、具体的なプロトタイプをたたき台にして対話を続ければ、いい落としどころが見つかることを知っています。

そこでASTERIAは、データの流れと変換内容をグラフィカルに可視化するデータ中心の考え方と、ひとまず動くものを早く作るアーリー・プロトタイプ指向の考え方を重視しました。

これによって、ユーザはシステムの実装イメージをデータの流れによって説明することが可能になり、プログラマは些末なことは後回しにして業務の本質に近い部分の習熟にもっと注力することができます。

逆に言えばデータの流れとして表現しにくい処理の記述はあまり得意ではないということでもあります。

私たちは、こうしてユーザと開発者が互いの距離を狭め、価値観と利害をもっと共有し、最終的にはユーザだの開発者だのといった区別がほとんど意味を持たなくなるような未来を理想に掲げています。

さて、ASTERIAはこのような理想にどこまで近づくことができたでしょうか。その判断は読者の皆さんにお任せしたいと思います。

1.1.2 ターゲット

本書では、他のプログラミング言語で簡単なプログラムを書いたことがある初級エンジニアを読者として想定しています。

文中には以下のようなテクノロジー用語が出てきますが、必ずしもこれらに詳しくなくても読み進められるように工夫してあります。

  • HTTP
  • SMTP
  • POP3
  • SQL
  • HTML
  • XML
  • CSV
  • PDF
  • Excel
  • MIME

もちろんデータベースやインターネットプロトコルの知識はあるに越したことはないのですが、とりあえずこれらのテクノロジーに簡単に接することができるのがASTERIAの良さでもあります。ぜひ本書をきっかけに色々とチャレンジしてみてください。

1.2 ASTERIAの世界へようこそ

1.2.1 プログラミング言語の歴史

プログラミング言語とは、コンピュータを動かす指示を人間が与えるための言語です。世の中には、さまざまなプログラミング言語があります。しかし驚いたことに、どのプログラミング言語でもできることに大差はないのです。つきつめていけば、どのプログラミング言語でもコンピュータを動かすという目的に変わりはないからです。では、なぜ多くのプログラミング言語があるのでしょうか。

プログラミング言語が登場したころには、FORTRANは科学技術計算用、COBOLは財務計算用というように、それぞれの用途に合ったプログラミング言語が用途ごとに設計されました。そのころは、まだコンピュータの用途もそれほど多くはなかったので、プログラミング言語も多くは必要とされなかったのです。しかしその後、コンピュータの進歩とともにプログラミング言語も徐々に進歩を重ねていくことになります。

1972年には、ベル研究所のデニス・リッチーが開発したC言語によってUNIXが書き換えられ、プログラミング言語を用いることで移植性の高いOSを開発できることが広く知れ渡りました。それまでのOSは、なんとアセンブラ(機械語)で作られていたのですから驚きです。

さらに事件は続きます。1973年には、ゼロックスのパロアルト研究所でアラン・ケイが、初めてのGUIを持ったAltoというコンピュータを誕生させました。それまでは文字が出るだけだった操作画面に、きれいな絵が出るようになったのですから、これは大事件です。さらにAltoは、キーボードのほかに、マウス、GUIのウィンドウシステムを備えていました。このAltoの登場という大事件をきっかけにして、それまでは一部の専門家にしかできなかったコンピュータを操作するという仕事を、マウスを動かしてクリックするだけでできるようになったのです。

GUIというアイデアが実現されたおかげで、対話的にコンピュータを操作するのは格段に簡単になりました。それに比べて、コンピュータに作動ルール一式を与えて自動化を行うプログラミング言語はどうでしょうか。人間にとって使いやすくなったのでしょうか。私たちは「No」だと思います。

最初のプログラミング言語FORTRANは、1954年11月に誕生しました。それから今日までの50年間、プログラミング言語はテキストであり続けました。その間ずっと、プログラマはソースコードというテキストとにらめっこをして、単調な文字の羅列から、想像力豊かにコンピュータがどう動くかを思い浮かべてきました。

純文学もいいですが、マンガにもそれなりの良さがあるのです。もうそろそろ、プログラミング言語も変わってもいい頃合いではないでしょうか。私たちは、もっとわかりやすくて多くの人が使える、直観的なプログラミング言語を発明する時期にさしかかっていると思うのです。

1.2.2 グラフィカル・ランゲージという考えかた

私たちは、もっともっと簡単で、いわゆるプログラマではない人にも使えるスクリプト言語を作りたいと考えました。その挑戦を始めるにあたってのひとつの決断は、思い切って「テキスト」というパラダイムを離れることでした。テキストという表現形式にしがみついている限り、プログラミング言語がこれ以上根本的に発展することはないと考えたのです。GUIは、コンピュータを誰もが使える物に変えました。次はグラフィカルなプログラミング言語が、プログラミングを誰もが手の届く物にする番です。

そこで私たちは、ASTERIAをグラフィカル・ランゲージという新しいカテゴリのプログラミング言語として位置づけることにより、設計と開発のサイクルが一体となるチャレンジをしました。これは、アイコンや矢印などの画像を用いて処理内容を記述し、技術に詳しくないユーザでも直観的に動作をイメージしやすくなるというものです。

テクスチュアル・ランゲージからグラフィカル・ランゲージへ

これまでは、開発者が端末の前でコーディングしたりデバッグしたりしている現場にユーザがやってきて、一緒になって「ああでもない、こうでもない」と対話するようなシチュエーションは、ほとんどありませんでした。それは、いわゆるテキストのソースコードがユーザには見ても意味がわからず、近寄りがたい雰囲気を醸し出しているということに起因しているのでしょう。

だからASTERIAでは、従来からあったUMLなどのモデリング言語のように、そこから結局既存のプログラミング言語のソースコードを生成してしまうコードジェネレーション方式ではなく、100%グラフィカルな環境だけに閉じているアーキテクチャの開発にこだわりました。

アーキテクチャとは「このドアは奥に押せば開くが、手前に引いたのでは開かない」というような、いったん慣れてしまえば自然に感じられる、ある種の作法に関する構造的な制約のことです。世の中にたくさんプログラミング言語があるのは、このアーキテクチャという絶対的な拘束力を目的に合うようにうまく設定すれば、自然とそれなりに安定した品質のプログラムを楽に書けるようになるからです。方法論やフレームワークのように、ベースのテクノロジーは変えずに、トップダウンでの規律や訓練によって意識的にメンバー全員をある作法に従わせようするやり方には、かならず抜け穴があるというのが私たちの考えです。

なかば強制的に作法が共有されることによって、ASTERIAは共通言語としてコミュニケーションのギャップを埋めていきます。ユーザと開発者が同じ部屋に集まって、一緒にASTERIAの画面を見ながら要求のイメージ合わせをしているうちに、動くシステムの骨格ができあがってしまった。そういう私たちが夢に描いてきたような状況が、すでに現場では起きています。

私たちのチャレンジの開始から約2年半。本書の読者である、あなたの前にはグラフィカル・ランゲージ「ASTERIA」の世界への扉が開いています。ようこそ、ASTERIAの世界へ!

1.3 ASTERIAのインストール

1.3.1 インストールする前に

ここからの手順では、ASTERIAを構成する2つのソフトウェアである

  • ASTERIAサーバ
  • ASTERIAデザイナ

をインストールする手順を示していきます。これらについての概念的な説明は、2章の冒頭で扱います。

ASTERIAは、以降に示すようにインストーラを使って簡単にインストールすることができます。また、常駐モジュールなどもありませんので、明示的にサーバを起動しない限りマシンのリソースを浪費することもありません。ファイルは基本的にすべてインストール時に指定したディレクトリ配下に置かれますので、クリーンなインストール・アンインストールが可能です。どうぞ普段使っているマシンにインストールして試してみてください。

ASTERIAデザイナはDocuments and Settingsフォルダのログインユーザのディレクトリ配下に「.asteria」というディレクトリを作って、ここに記憶させたパスワードなどの秘匿情報およびその他の設定を保管します。また、Windows環境では一部レジストリのエントリを追加します。

完全なアンインストールを行いたければ、アンインストール後に残るサーバとデザイナのインストールディレクトリを削除し、デザイナの「.asteria」フォルダを削除すれば完了です。

なお、本書の付録CD-ROMに収録されている ASTERIAのバージョンは、ASTERIA 3 Service Pack 2 (Build 3.2.1341) です。

◎ASTERIAの推奨マシンスペック

ASTERIAの動作環境は以下の通りです。

ASTERIA Server 3
対応OS Microsoft Windows NT Server 4.0
Microsoft Windows 2000 Server
Microsoft Windows Server 2003
SUN SPARC Solaris 8/9/10
IBM AIX 5L
Hewlett-Packard HP-UX 11i
Red Hat Linux Enterprise AS 2.1, ES/AS 3.0,ES/AS 4.0
Turbolinux Enterprise Server 8
最小ハードウェア
スペック
CPU:PentiumIII 800MHz 相当以上
メモリ:512MB 以上
HDD:200MB 以上
Ethernet 等、MAC アドレスを有するネットワークデバイス
実行環境 JRE 1.4.x(製品に同梱)
Internet Explorer 5.5 SP2 以上(管理コンソール用)

※ Windows以外のサーバ環境ではいくつか利用できないコンポーネントがあります

ASTERIA Designer 3
対応OS Microsoft Windows 2000 SP3以上
Microsoft Windows XP SP1以上
Microsoft Windows Server 2003
最小ハードウェア
スペック
CPU : PentiumIII 800MHz 相当以上
メモリ : 256MB 以上(デバッグ環境利用時は512MB 以上)
HDD : 100MB 以上(デバッグ環境利用時は300MB 以上)
Ethernet 等、MAC アドレスを有するネットワークデバイス
実行環境 JRE 1.4.2(製品に同梱)
Microsoft Internet Explorer 5.5 SP2 以上
PDF 閲覧ソフトウェア(オンラインマニュアルの参照に必要)
Microsoft Excel 97 / 2000 / 2002 / 2003 (PDF Builder / Excel Builder で使用)

本書では同一マシン上でASTERIAサーバとASTERIAデザイナを動作させるため、以下のマシンスペック程度を想定しています。

  • OS: Windows 2000 or Windows XP
  • CPU: 1GHz以上
  • メモリ: 最低256MB、推奨512MB以上
  • HDD空き容量: 1GB 以上
  • Ethernet等、MACアドレスを有するネットワークデバイス

お持ちのマシンが、この基準を満たしているかをご確認ください。

◎付録CD-ROMについて

本書の付録CD-ROMの内容は、以下のようなディレクトリ構成になっています。

CD-ROM
├ASTERIA
│├install-asf-win.exe             ASTERIAサーバのインストーラ
│└install-asdesigner-win.exe      ASTERIAデザイナのインストーラ
├BlackJumboDog
│├setup.exe                       実習用メールサーバのインストーラ
│└...
└Home
 ├guest
 │├htdocs                        実習の3.4章で利用するデータ
 │└input_data                    実習で利用するデータ
 └projects                        実習で作成するフローの見本

1.3.2 インストール方法

では、ASTERIAのインストールを始めましょう。 ASTERIAのインストールはとても簡単です。 インストールは、基本的にすべてデフォルトでOKボタンを押していくだけで完了します。

ASTERIAは、ASTERIAサーバとASTERIAデザイナを別々のパッケージとして提供しています。本来、サーバとデザイナは別々のマシンにインストールすることが多いのですが、今回の実習では1台のマシンに両方をインストールして、利用することを想定しています。なお、これ以降の操作は、ご使用のPCの設定変更が必要ですので、すべてWindowsの管理者権限のあるユーザで行ってください。

サーバとデザイナには、GUIインストーラが用意されています。ウィザード形式で手順に沿って設定を行っていくことで、簡単にインストールすることができます。それでは、ASTERIAサーバとASTERIAデザイナを順番にインストールしていきましょう。

◎ASTERIAサーバのインストール

付録CD-ROMを、ご使用のマシンのCD-ROMドライブに挿入してください。そして、install-asf-win.exeを実行し、ASTERIAサーバのインストーラを起動します。

インストーラが起動すると、まず「Infoteria」のロゴが表示され、インストール対象の言語の選択を求められます。ASTERIAには日本語版と英語版があり、どちらかを選択することができます。ここでは、日本語を選択してください。

インストーラについての説明画面が表示されます。説明を読み終わったら、次に進んでください。

ASTERIAサーバのソフトウェア使用許諾契約書が表示されます。すべて目を通し、ライセンス契約に同意してください。

インストールする内容を選択します。ASTERIAには、エンタープライズ版とスタンダード版があり、機能や価格などが異なります。 評価版では全機能を利用できますので、機能が多いエンタープライズ版を選択しましょう。

ASTERIAサーバには、障害発生時にメールで通知を行う機能が用意されています。ここでは、障害発生時のメールを送信するときに必要な項目の設定をします。本書の実習では、メール通知は特に利用しませんので、すべて空白のまま次の画面に進んでください。(後から変更できます)

ASTERIAサーバの、管理者アカウントasuのパスワードを設定します。管理者は、ASTERIAサーバ管理コンソールから、サーバの設定を変更することができます。ASTERIAサーバ管理コンソールについては、後の章で詳しく解説します。なお、ここで設定したパスワードは、あとから管理コンソールで変更することができます。

ここでいう「ドメイン」は、ASTERIA固有の概念ですので、気にせず進んでください。

ASTERIAサーバ管理コンソールへアクセスするためのポート番号を設定します。本書の実習では、デフォルト値を使用します。

ASTERIAサーバが外部に公開する各種ポート番号を指定します。本書の実習では、デフォルト値を使用します。

ASTERIAサーバ内部で使用するポート番号の範囲を選択します。本書の実習では、デフォルト値を使用します。

ASTERIAサーバをWindowsサービスに登録するかどうかを指定します。チェックを入れると、ASTERIAサーバがWindowsサービスとして登録され、OSの起動にあわせて同時にASTERIAも起動することなどが可能になります。本書の実習では、Windowsサービスとして登録する必要はありませんので、チェックをはずし、次に進んでください。

インストールするディレクトリを指定します。ここでは、任意の場所を指定することが可能です。これ以後、ここで指定したディレクトリを「インストールディレクトリ」と呼びます。

これまでのインストール過程で設定した内容を確認する画面が表示されます。これまでの設定をよく確認し、問題がなければインストールを開始しましょう。

これで、インストールが完了しました。

なお、ASTERIAサーバを利用するためには、評価版ライセンスキーを申請して取得する必要があります。評価版ライセンスキーの申請方法については、後述します。

◎ASTERIAデザイナのインストール

後に出てくるExcel BuilderやPDF Builderを使う場合は、デザイナのインストールよりも先に対象バージョンのExcelがインストールされていることをご確認ください。

引き続き、付録CD-ROMに入っている install-asdesigner-win.exeを実行し、ASTERIAデザイナのインストーラを起動してください。

インストール対象の言語の選択を求められます。ASTERIAサーバと同様に、ここでは日本語を選択してください。

ASTERIAデザイナのソフトウェア使用許諾契約書が表示されます。すべて目を通し、ライセンス契約に同意してください。

インストールするディレクトリを指定します。ここでは、任意の場所を指定することが可能です。

接続ポート番号を入力します。ASTERIAサーバをインストールする時に指定したポート番号を入力します。ここでは、デフォルト値のまま進みます。

インストール内容が表示されます。問題なければ、このまま進みます。

ASTERIAデザイナのインストールが完了しました。

1.3.3 評価版ライセンスの取得

ASTERIAの評価版を利用するためには、評価版のライセンスキーを申請して取得する必要があります。 ライセンスキーがなければ、ASTERIAサーバを起動することができません。

評価版ライセンスの制限事項:

本書で用いる評価版ライセンスには、機能制限はありませんが、発行から1ヶ月の使用期限があります。1ヶ月を過ぎるとASTERIAサーバが起動しなくなりますので、評価版ライセンスの再発行が必要となります。再発行のポリシーについて詳しくは

http://book.infoteria.com/license/

をご覧ください。

ライセンスキーを取得するまでの手順は、以下の通りです。

  1. ASTERIA評価版申請をする
  2. 申請が受理されたら、メールでライセンスキーファイルが送られてくる
  3. ライセンスキーファイルをライセンスフォルダ「インストールディレクトリ/license」にコピーする

ライセンスフォルダは、一般的な環境でデフォルトでインストールした場合には

C:\Program Files\asteria3\license

となります。

まず、ASTERIA評価版申請ページ

http://book.infoteria.com/license/

にウェブブラウザでアクセスします。

申請キーの入力画面が表示されますので、付録CD-ROMに同封されている申請キーを入力して、「次へ」ボタンをクリックします。

次に「お客様情報&サーバ情報」の入力画面が表示されますので、必要な情報を入力してください。

この画面に情報を入力するにあたっては、以下の点に注意してください。

  • 入力される個人情報については、正確な記入をお願いします
  • hotmailなどのフリーメールアドレスは使用しないでください
  • 個人情報の取り扱いに関しては、インフォテリアのプライバシーポリシー http://www.infoteria.com/jp/privacy/index.jsp に準じます。

最後の「MACアドレス」の項目に入力するために、ASTERIAをインストールするマシンのMACアドレスを調べる必要があります。

MACアドレスを調べるには、まず「コマンドプロンプト」を立ち上げてください。 スタートメニューから[プログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]を選択します。

コマンドプロンプトが立ち上がったら、「ipconfig /all」と入力してエンターキーを押します。

そうすると、使用するPCに接続されているLANカードごとに、詳細な情報が表示されます。その中で、MACアドレスは「Physical Address」として表示されます。この画面の場合、「00-0D-56-F1-D4-18」がMACアドレスです。なお、LANカードを2枚以上使用している場合には、2つ以上の「Physical Address」の項目が表示されますが、この場合は PC本体に固定されているものからどれか1つを選んでください。

これでMACアドレスがわかったので、申請フォームにMACアドレスを入力し「登録」ボタンをクリックします。

最後に、入力した内容で申請するかどうか確認する画面が表示されます。 入力内容に問題がなければ、「登録」ボタンを押して評価版の申請をしてください。

これで評価版の申請が完了しました。

評価版の申請をしていただいたあと、インフォテリア社からライセンスキーを発行し、メール添付でお送りします。メールが到着するまで、しばらくお待ちください。

メールが届いたら、受信メールに添付されているライセンスファイルをASTERIAのライセンスフォルダに保存します。Outlook Expressの場合の手順を説明します。

他のメーラについては、この手順に準じた操作を行ってください。

まず、メール本文の右上に表示されているクリップマークをクリックし、[添付ファイルの保存]を選択します。

ダイアログが出るので、「参照」ボタンを押して、保存場所を選択します。

フォルダの参照ダイアログで、ASTERIAのインストールディレクトリ直下にある「license」フォルダを選択します。「インストールディレクトリ/license/」にライセンスキーファイルを保存することで、ASTERIAにライセンスキーをインストールしたことになります。

指定したディレクトリ名が間違っていないか確認して、「保存」ボタンを押しましょう。

これで、評価版ライセンスのインストールが完了しました。

1.3.4 ASTERIAサーバの起動

それでは、ASTERIAサーバを起動してみましょう。 スタートメニューから[プログラム]→[ASTERIA Server 3]→[ASTERIA Server Start]を選択します。 そうすると、黒地に白い文字のコンソールウィンドウが現れ、サーバの起動が始まります。

Windows XP SP2 以降では、ASTERIAの起動時に以下のようなダイアログが表示される場合があります。

このダイアログが表示された場合には、「ブロックを解除する」をクリックしてASTERIAサーバの起動を許可してください。

ASTERIAサーバの起動が完了すると、「ASTERIA Serverの起動が完了しました」というメッセージがコンソール画面に出力されます。

次の章以降でASTERIAサーバを立ち上げている必要がありますので、起動したらそのままにしておいてください。

このコンソール画面の右上の「×」ボタンで終了すると、強制終了扱いとなってしまいますのでご注意ください。終了させる場合にはスタートメニューから[プログラム]→[ASTERIA Server 3]→[ASTERIA Server Stop]を選択します。

コンソールではなくバックグラウンドで動作させたり、OSの起動とASTERIAの起動を連動させたい場合には、Windowsのコントロールパネル「サービス」を使って起動・終了するようにしてください。 この設定の詳細は、スタートメニューから[プログラム]→[ASTERIA Designer 3]→[ASTERIA Users Guide]を参照してください。

ASTERIAサーバの構成

ASTERIAサーバは、下の図のように複数のプロセスで成り立っています。

ASTERIAサーバが複数のプロセスで成り立っている理由は、信頼性を高めるためです。ASTERIA Monitorは、他のすべてのプロセスを監視しています。もし他のプロセスが異常終了したとしても、ASTERIA Monitorが異常終了したプロセスをもう一度起動するようになっています。そのため、サーバ全体が停止してしまう確率は非常に低くなっています。